2018年11月18日、吉祥寺からほど近い武蔵野公会堂にて稽古が行われた。

稽古開始前の顔合わせも兼ねた読み合わせを経て、今季2回目の集会。本格的な稽古としては初めての実施であった。

はじめに、当日更新された脚本を使っての読み合わせが行われた。俳優の中には学外からの参加者もおり、チームではまだ数回しか顔を合わせていないが、強い緊張感もなく穏やかに稽古が始まった。

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次に、台本を持ちながらの稽古が始まった。演出がシーンごとに俳優の動きをある程度指定したり、そのシーンの狙いを説明したりした後、実際に俳優が動く。演技を見て、演出が動きの追加や変更、説明の補足をしていく。この工程を繰り返して、シーンが構成されていく。

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休憩を挟んで、場面毎の稽古が続く。演出の指示に対して、俳優は演技で応答する。それを見た演出が指示が伝わり狙い通りに行われた部分、あるいは狙いと外れた部分に言及する。さらには指示と関係のない俳優の演技で、良かったものがあれば採用していく。稽古前半と同様、場面毎に全体を構成する作業が続いた。

時たま、演出が自身の狙いがより効果的に俳優に伝わる言葉を探して、少し考えながら沈黙する場面や、複雑な動きの準備として、便宜的に単純化した場面を行なってから実際の場面を演じることもあった。

今回の稽古を通して大まかではあるが、前半部分の動きが一通りつけられた。

今後の稽古で、演出と演技のすり合わせがより綿密に行われることが期待される。

(担当:杉田)