2018年10月11日(木)昼休み。N347という普通教室での稽古であった。参加者は、杉本さん、松隈さん、吉川さんの出演者全員。全体としては2回目の稽古。

12:24 使用曲を流しながらおおまかにフォーメーションや流れの確認。照明、音響のタイミングの説明。それから、それぞれの動き、きっかけ、独り言、セリフを動きながら細かく決めていく。 実際に杉本さんが動きながら説明し、セリフを決める。その会話は日常的なものであり、実際の状況になったらどう反応するかなどは出演者と共に考え、発展させていく。出演者3人ともにそれぞれの状況・キャラクターが設定されていて、それぞれの違いに沿ってムーブメントを起こしていた。

12:32 キャラクター・状況に基づいたそれぞれのシーンの振付。 基本的に杉本さんが状況・イメージを伝え、出演者それぞれが動きを加える。決まった“振付”ではない。日常的な一言や動作から身体全体の動きに発展させていくのが印象的だった。

 杉本さんがみんなに質問を投げかける。「友達の前で、2年付き合ってる彼氏から電話が来たらみんな出る?」私は出ないと思わず答えてしまった(笑)こんな会話からも状況を展開や展開をつけ、動線やムーブメントへと結びつけていた。

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12:42 セリフ確認。実際やってみる。“自分がどういう人間なのか間接的に説明する”など、ムーブメントやセリフを通して割り振られたキャラクターや状況を提示する。また、セリフの中には所々作品テーマを覗かせているものもあるのが興味深い。

12:47 照明の状況を伝えながら、ここまでやったシーンの通し。タイム計測。4分半まで流れが決まっているようだった。この日の稽古シーンが松隈さんのソロパートへと続く。松隈さんのしっとりとしたきれいな踊りに惹きつけられた。

12:54 終了。セリフをLINEで共有する。

 基本的な流れや構成、セリフ、振付、イメージは、杉本さんが考えているが、イメージや状況を伝えて、それを元に出演者それぞれがムーブメントを発展させる部分もある。振付を“覚えること”と“考えること”の塩梅を、松隈さん、吉川さんと相談しながら進めていくようだ。それぞれの持つキャラクターについて、各出演者がきちんと考察している印象があり、今後の稽古でさらに個性や共感する部分が表れ、展開していくことが楽しみである。

(担当:杉本音音、川村夏子)