新しい年が明け、映身展まで一か月を切った2019年1月8日、N346教室で稽古が行われた。この日の参加者は、伊藤さん、二階さん、向井さんの出演者全員。

教室の机をうまく使って当日の会場と同じ広さを作る。

16:40 稽古開始。使用曲の確認をする。

16:57 各自で振りの確認。

17:05 全員での振りの確認を始める。

今まではゆっくりと振付の内容を合わせる練習をしてきたが、今日は本番通りのスピード・空間・距離感でやってみる。

身長以上に身体を大きく見せる振りが多く、会場の狭さを考慮して、慎重に確認、修正をしてゆく。ユニゾンのシーンでは、場位置を変えるなど、ぶつからないように変更していく。

17:20 曲をかけて練習。曲がつくことで作品の雰囲気がより鮮明に見えてくる印象。

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17:35 伊藤さんが帰宅し、二人で別シーンの確認を始める。

床に入ってシンクロのような足の動き、素早い手振りなど、先ほどの振付とは緩急や振付自体の表情が変わる。

床に手をつく振付がなかなかうまくいかない。振りの音を喋りながら合わせることを試みる。

二階さん・向井さん「せーの、タタタタタタタ、タタタタタタタッ(笑)」スピードを早めてみたり、顔の向きを決めたり、細かいところを決めていく。

17:52 あるシーンを無音にするか曲をつけるかを考える。

   向井さん「最初も無音だもんね、、、」

   二階さん「うーん、でも無音でもいける気がする!」

無音でこのシーンは進めることに。曲が無い分、呼吸や空気で合わせるのか、それとも振りの延長で自身の体を鳴らしてタイミングを取るかを話し合う。試しに踵を裏腿につけ音を鳴らしてみる。かなり高度な身体力であった。

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18:05 動画撮影、確認。

18:10 稽古終了。

今回の稽古のメインはカウント合わせと空間把握であった。空間把握をすることで、意識の分散がなくなり、より集中力が増したように感じた。また誰かの振付を踊るということではなく、各自の身体に振りが染み込んでおり、三人のユニゾンでは気迫が感じられた。無音か否かを決める場面では、無音であることがこのシーンに合っていると決める基準は何なのか不思議に思ったのと同時に、『ダンス』と『音』との関係が非常に近しいことに改めて気づかされた。詰めに入ってくるこの時期、今後作品がどのような表情を出してくるかとても楽しみである。

(担当: 西えみり 杉本音音)