2018年12月21日(金)18:30~ 早宮地区区民館にて3回目の稽古だった。
参加者は制作者の岩城さん、出演者の柳谷さん、向井さん、中根さんそして映像担当の石原さん。
岩城さんの作品は他のダンス作品と異なり映像を用いる。作品自体は再演で、コンセプトは前回と同じだが、全く違う作品になるそうだ。
18:30 気分が上がりそうなBGMを流し、ストレッチや筋トレを始める。
それがひとしきり終わると、ダンサー同士で前回の振りを確認し合う。
19:02 ぷつぷつと切れるような音が特徴的な音楽をかけ、カウントを皆で声に出しながらユニゾンを踊る。
今度はカウントを言わずに音楽はかかったまま、ダンサー3人で息を合わせられるか試してみる。音楽のテンポに合わせながら、動きのスピードについて細かく付けていく。
岩城さんの“もっとゆっくり”がどれくらいの長さなのかをダンサーに丁寧に伝えている。
何かを持っているような手の振りが特徴的だった。
19:16 ダンサー全員が横一列に並ぶ。お互いの距離はかなり近い。
下半身は動かず、上半身だけで先ほどやった振りをするというタスクが追加される。
10分間それぞれ狭い空間の中でどう動くか考える。
それぞれの案を生かし、統一していく。
石原さんは観客と映像を映す壁との奥行きを気にして、間隔を測り、物を置いて舞台の広さを再現している。ダンサーもその間隔に合わせて踊る。
19:34 先ほどやっていた上半身の動きをカノンにしてみる。
柳谷さんと向井さんの動きが途中、どうしても一緒になってしまう。
岩城さん「一緒になってるよ、ねえさん!(笑)」
一つ一つの動きが速く、カウントが取りづらいのでダンサーたちは苦戦しているようであったが、皆で意見を出し合いながら楽しそうに取り組んでいた。
また、今回不在であった西さんの位置や動きを確認するため岩城さんが実践し、石原さんが遠目から見て意見を出す。
記録用に動画を撮影。
19:55 休憩
20:05 再開
過去2回の稽古を総復習するそうだ。
ダンサーは即興で“同じ柵に入っている”というタスクでお互いに絡まりあう。
先ほどとは違う音楽が流れる。ダンサーの動きは徐々に中根さんを真似る動作に変わる。
自分から動く人とそれを真似る人の目線の使い方の違いが興味深く、独特な空気感を生み出す。
20:25 岩城さんと石原さんが映像について相談。
石原さんは映像がダンサーの身体に当たることを踏まえ、照明や振りの見え方についてなどを岩城さんに提示・アドバイスしていた。
20:51 ユニゾンを踊る
狭い空間の中でダンサー4人の動きが正面からしっかり見えるように一人一人に細かい位置を指示していく。お互いの距離を均等に開けることに重きを置く。
21:11 本番の演出のように部屋を暗くし、音楽をかけ、通す。その際に動画を撮影。
21:20 稽古終了
映像を取り入れた作品ということがあり、本番の舞台である新宿画廊の空間を考慮しながら作品を作っているのが印象的であった。緩急、高低差のある振付がその舞台空間で活きそうだと感じた。また、映像があることで、ダンスがどのように変化して見えるのか、どのように融合するのかが楽しみである。
(担当 杉本音音、豊田ゆり佳)