2018年10月17日(木)昼休み。ゆりの木ホール3階での稽古だった。ゆりの木ホールは学生の共用施設で、廊下やエレーベーター前などの広いスペースでは様々な学生がパフォーマンスの練習をしている。参加者は米田さん、滝上さんの出演者2人。本格的な稽古としては1回目の稽古である。

12:20 練習開始。二人で使用曲を口ずさみ、既に作ってある分の振りを思い出しながら動く。一通り確認が終わったら何回か曲を流して踊る。使用曲は邦楽で、歌詞と音に合わせて振り付けているようだった。身体の動きが音にはまると、見ている方も気持ちが良い。1分くらいはベースの振りができあがっていた。

12:26 曲をかけて踊った際にお互いが気になった振り付けを修正。フォーメーションや二人の導線を踏まえた上で、二人で意見を出し合いながら振りを決定。きりの良い所まで決まったら音をかけて確認し、再び振りを修正するという作業を繰り返す。

12:44 最初から振りを確認。二人とも音と歌詞を覚えている為、振りを作る際に曲を一回一回流さなくても進めることが出来ていた。邦楽だと振りを作る際に歌詞に引っ張られてしまう傾向があるが、二人は裏の音までしっかりと聞いていて、踊りのテンポを歌に合わせるか、曲に合わせるかを必要に応じて選択していた。

 振り作りは二人で行い、実際に動いて確認しながら構成や作品全体の流れを考慮した上で決めている。試行錯誤しながら様々な動きに挑戦し、納得がいくまで妥協せずに振りを考えている様子が印象的だった。

13:12 曲をかけて音を確認しながら作った振りを実際に踊る。

13:14 決まった部分の続きのフレーズの振りを考え始める。曲を流したときに振りが歌詞に合うように踊れるかどうか、早さを考慮しながら考えていた。振りが一つ出来上がると、曲を何度も流して細かく音を確認する。この作業を何度も繰り返していた。

13:55 米田さんが別の日に作っていたパートの振り付けを動画で確認。動きのイメージを滝上さんに伝える。

14:00 今回の稽古で完成した部分を記録用に動画撮影。後で見直す時のために、二人で歌い、実際の曲よりも遅いリズムで踊る。

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14:05 稽古終了。再来週にサビを考えるため、ベースとなる振り付けをそれぞれが考える。振り付けを持ち寄ると、踊りのニュアンスが変わってしまうことを懸念していた。10月中の振付完成を目標としている。

 今回の稽古は新しい振り付けを考えるのではなく、既に作ってある振り付けの修正を主に行った。振り作りが煮詰まってもお互い焦らせることなく、終始とても雰囲気の良い稽古だった。曲と歌詞を理解した上で、音と言葉から動きを導き出していたのが印象的だった。初出展ということもあり、不安もあるかもしれないが、2人の試行錯誤によってどのような作品が生まれるのか楽しみである。1年生の出展作品は観る側にとっても、新鮮で刺激になるだろう。

(担当:川村夏子、杉本音音)